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女子スポ少選手権大会②

  女子スポ少選手権大会①続き

ハーフタイム、チリチリとした追い上げムードにも林コーチは焦ることなく選手達のメンタルを上向きにする声かけをつづけられ、皆笑顔を見せながら第3Qに向かいました。

 第3Q アヤ・ココ・メイ・ナオ・ミユ

ディフェンスではアヤがミスマッチでの守りに苦しむ中、オフェンスではココが光り単独速攻でのレイアップを決め空気を盛り上げます。その後も1対1の場面で引かず攻め込み、バスケットカウントを獲るなど気迫に満ちたプレーが続きました。
また、ミユが粘り強くディフェンスをして相手のトラベリングを誘ったりルーズボールには果敢に飛び付いてチャンスを逃さないよう頑張り、ナオはゴール下へ果敢にドライブで攻めフリースローを獲得したりと、全員が積極的なプレーで頑張りました。
手に汗握る展開でしたが第3Q9-14で終え、遂に逆転された形でラストQを迎える事になりました。

 実はこの第3Q 陰の功労者はベンチのミホウ・リン・コヨミでした。

相手が逆転のシュートを決めたその瞬間、溜まっていたフラストレーションの解放と言わんばかりの歓声が相手ベンチと応援席から上がりました。
自分もプレイヤーだった頃何度も経験した大きな流れが起きる瞬間の歓声の力。
更にその直後梅北のスローインをカットされ、そこからバスケットカウントを穫られ潮目が完全に変わる空気が漂いました。

その時、まだ幼いながらもその嫌な空気を察したリンが私に問いました。
「コーチ、これってヤバい?」
ハッとして言いました。
「完全に流れを持って行かれる前に出来ることをしよう!こう言うムードの時にベンチが静かになったら一気にいかれちゃう、リンちゃん皆で盛り上げて!!」と告げると
「わかったー!!せぇーのっ!!」
可愛くてよく響く高い声で
「ディーフェンス!!ディーフェンス!!!」
「いっけー!いけいけ!!いけいけ梅北っ!!!」と3人が本当に、一生懸命声で闘ってくれていました。
この子達の応援の声はコート上でも聞こえていて、飲まれたらあかん、諦めたらあかんと思えたと6年生達は言います。

 「コーチ!これ、すっごく良い試合だよね?」
「良い試合やんねっっ!!??」

小さな3人も感じ取る、全員が1つになって必死で闘っているということ。それがこんなにも周りの人を巻き込んだ感動や興奮を与えると言うこと、6年生全員から後輩へ贈る何物にも代え難いギフトだと思いました。

  女子スポ少選手権大会③へ続く