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12月, 2021の投稿を表示しています

選手権大会男子トーナメント戦 ③

 ☆ディアボーイズ戦☆ 第4ピリオド開始。第2ピリオドで4ファールになってしまった主力選手を加えての総力戦になりました。 必死で守り、攻める。 相手の得点を抑える事には成功するも、やはり得点に繋がるプレーがなかなか生まれず無情にも時間だけが過ぎていきました。 どうかあと少し、彼らに時間を。祈るけれど流れを持って来られないままラスト0.4秒で梅北のファールにより1名退場、フリースローが先方に与えられました。 ベンチのメンバーは泣き崩れ、コーチも天を仰いだその時、キャプテンが叫びました。 『まだ終わってないっっ!!』 頬をぶたれたような衝撃、目が覚めました。 そうだ、まだ終わってない、彼はまだ戦っている。 『キャプテンがまだ終わってないって言ってる!ベンチも最後までがんばれ!!』 ベンチに残ったメンバーが声を張り上げる 『リバウンドーーー!!』 そしてフリースローが外れた。執念でリバウンドをもぎ取る。前はすでに走っている。 彼に向け全力でロングパスを出しました。 せめて1ゴール、最後のゴールを 全員が祈ったけれど、パスがその手に渡る直前に終了のブザーが鳴り響きました。 たちまち、あちこちから嗚咽が漏れ梅北の敗北が決まりました。 第4ピリオドの結果は5-6、トータルスコア17-30でした。 『今日負けたのはコーチのせいだ。皆は精一杯頑張った、勝たせてやれなくてごめん。お父さんお母さん、今日は反省よりもよく頑張ったと褒めてやってください。本当に勝たせてやれなくてすみませんでした。』試合後の総括で飯田ヘッドコーチがそう仰る姿が本当に辛そうで印象的でした。 どのチームのコーチも勝たせてやりたい。1試合でも多く戦わせてやりたい、その一心でしのぎを削り、数ある選択肢の中から何が上策か思考を巡らせ子ども達と一緒にコートに立っているんだと改めて思いました。 最後にキャプテンが泣きじゃくりながら、でも堂々と大きな声で『今まで応援してくれてありがとうございました。これこらも宜しくお願いします!』と保護者さんに感謝を伝えて梅北ミニの選手権大会への挑戦は幕を閉じました。 梅北ミニでの大きな試合はこれで終わりかも知れないけれど、皆のバスケットボール人生は始まったばかり。 味わった敗北は必ず心に残り、更なる成長のきっかけになります。 この悔しさが皆の成長の大きな糧になりますように。 目が腫...

選手権大会 男子トーナメント戦②

☆ディアボーイズ戦☆ 次戦はディアボーイズさんとの試合になりました。 ディアボーイズさんの初戦を見学し、厳しい戦いになると思いコーチ陣は対策とマッチアップの対象を相談し1戦目の反省点と共にミーティングで伝えます。 休憩時間が長かった事もあり、その後は身体を温め直しました。 ヘッドコーチも一緒になって梅北ミニのウォーミングアップの掛け声『エッサ』を出し合って全員一丸で気持ちを高めていきました。 勝たせてやりたい。本当に、強く強くそう思いました。 試合開始、若干初戦の疲れが見える気もするけれど出足はそう悪くありませんでした。 第1ピリオド、相手のディフェンスはインサイドプレーを徹底マークし簡単に中で攻めさせてくれません。 本来なら欲しい所で得点に繋げられない苦しい試合展開になりました。 それでも、ディフェンスを必死に行い相手オフェンスの決定打を削ぎ第1ピリオドは2-2で終了しました。 第2ピリオド開始。5人とも気合いも十分、強い気持ちでコートに入っていました。 だけどやはりオフェンスではポストへの入りのタイミングの遅れや相手のプレッシャーに負け、中で攻めきれずフラストレーションが溜まる展開に。 そしてディフェンスでは1試合目のような声が出ていない。 ひとりひとりが自分のマークマンの対応に必死で出せなかったのかも知れません。 けれどコミュニケーションの欠如はそのまま相手の鋭いドライブに対しヘルプが間に合わない事態に繋がりました。 主力選手のファールが重なっていきます。 ギリギリの所でキャプテンにマークマンを交代させ何とか耐えしのぎ第2ピリオドの結果は6-10 2ゴール差で後半折り返す事になりました。 得点差は全く問題ではありません。だけど第1、第2共にインサイドが攻めきれていない状況に何とも言えない不安を抱く展開になりました。 ハーフタイム中ヘッドコーチから指示を受け、気持ちを新たに第3ピリオドへ向かいました。 しかし、状況はあまり変わらない。 インサイドが噛み合わず消極的なプレーが続き、流れがこちらに来ないまま徐々に崩されて行き、じわりじわりと差がついていきました。 堪らずタイムアウトを取りヘッドコーチが再度細かい指示を出しました。 マネージャーの私に出来る事は何もない。ただ、送り出すだけ。 せめて不安を振り払い背中を押したいと思いました。『君たちは強くなった!何にも負...

選手権大会 男子トーナメント①

こんにちは京都のミニバスチーム梅津北ミニです。 12月11日(土)山城運動公園体育館にて 第39回京都ミニバスケットボール選手権大会(男子の部)が行われました。 今年の梅北ミニ、男子は6年生が7名在籍していますが、キャプテンともう1人のメンバー以外は4年生から始めた2名と5年生から始めた3名で構成されています。 元々、低学年の頃にはもっと沢山メンバーが居たのですが4年生になる頃には多くが辞めてしまい1度は2人だけになってしまった年代です。 それでもめげずに努力を続け、早くからチームの主力として活躍してきました。 新しい仲間を得て、主役の今年、 念願の男子トーナメント戦に挑戦する事ができました。 初戦は修学院さんとの試合です。 早めの昼食を摂ってお日さまが暖かい外でウォーミングアップをしっかりと行いました。 試合前のミーティングで飯田ヘッドコーチから 『直前の練習まで集中しろって怒ってきたけど、コーチは今日のこの日が楽しみでしかたなかった。夏の大会で亀岡城西に負けた時から、この日が待ち遠しかった。 あのとき、皆は絶対に上手くなると思ったし、実際に頑張って上手くなった。だから今日はおもいっきりやってこい。おもいっきり楽しんでこい。それで勝とう。』と伝えられました。 マネージャーからは『勝っていても負けていても、終了のブザーが鳴るまで全力で戦って欲しい。 負けると思って絶対に勝負はしない事、こぼれたボールは全部うちのボール!!みんなでトーナメントのやぐら上れるとこまで登ってやろう!』と伝えました。 6年生はどの子も本当に良い目をしてコーチの話を聞き、力強く返事をして試合に臨みました。 入念なアップの成果が出て最初から固さもなく、 良く足が動く一戦になりました。 キャプテンは鉄壁のディフェンスを見せ、インサイドのメンバーは怖がらず攻め込む。 ディフェンスでは二線三線がしっかりとボールマンに向けてこまめにコミュニケーションを取りながらチームで守る形を実践し、積極的にパスカットやルーズボールに飛び付き、とにかくがむしゃらに、全員全力で少しでも長く一緒にこのメンバーで戦いたいという強い意志の見える試合になりました。 そして6年生にはバスケットボールを心から愛しつつも、ケガや病気と長く闘ってきたメンバーがいます。 苦しい間も自分の時間を懸命に仲間をサポートする事に費やし、決して諦め...

選手権大会 女子交歓試合③

  ☆ チアフル戦 ☆ 次戦はチアフルさんと当たりました。 ヘッドコーチから「さっきの試合、勝てたし皆が楽しそうにプレーできてて良かったけど、うちはまだ 1 つになりきってないんちがうかな?」と問われました。 「終了のブザーが鳴った時、うちは今ひとつ喜びが足りない。何でか、 ベンチのメンバーも全員がワッて勝利に喜べたらコーチはええ試合できたなって心から思える。ベンチに座ってても最後までコートに立ち続けてる気持ちで応援しなさい。」 「あと、技術的な事を 1 つ。スクリーンアウトを忘れてないか?前に話した事があるけど、うちは 2 点を取りに行くチームでは無く 4 点を取りに行くチームになりたいと思う。ディフェンスリバウンドをきっちり取って相手の2点を防ぐ、そして協力してオフェンスで2点を決めて4点分の働きやな。よく覚えといてな。 あとはさっきの試合の指示と一緒。バスケットボールを一生懸命楽しみなさい。」 どの子も真剣な目でコーチの話を聞き、大きく返事をしました。 みんな一生懸命、必死に手を抜かず動き続けるのはキツいけど、でもどの子も本当に楽しそうに戦い抜きこの試合でも、 6 年生全員を揃って出させてあげることができ、結果も 66 対 15 と勝つことができました。 挨拶をして自陣に戻るなり喜びを爆発させて、応援してくれていた保護者さんに満面の笑みでお礼の挨拶をしました。 コーチとして本当に嬉しい瞬間でした。   これが最後の公式戦かも知れない 6 年生にとっても、今年は試合が出来なかったかも知れなかった 5 年生にとっても最高の大会になりました。   初心者の 6 年生を7月に受け入れる際 林ヘッドコーチは保護者さんに「公式戦は数えるばかりしか残っていませんが、必ず卒団までに一勝は上げて彼女たちにバスケットボールで勝つ喜びを体験させてやりたいと思います。」と宣言されていました。 結果はひと区切りとなるこの選手権大会を含め宣言を越え四勝を上げる事ができました。   みんなが頑張って勝ち得たこの結果は本当に私たちにとっても、選手たちにとってもこれからの自信や努力を続ける糧になることと思います。   子どもたちの頑張りを影で支えてくれた保護者の皆様、本当にありがとうござ...

選手権大会 女子交歓試合②

☆ 舞鶴シーイーグルス戦 ☆ 初戦は舞鶴シーイーグルスさんと当たりました。 試合前のミーティングで林ヘッドコーチからは 「 5 人でするバスケットボールを楽しんで来なさい。上手い誰かに任せて勝つのではなく、しっかりと全員にパスを回して皆が必ずボールに触って、自分の力でゴールを狙う、ひとりひとりが精一杯やれる事をやったらええ。そんなバスケットをしよう。みんなバスケットを楽しめ!」と伝えられました。 そして皆が心を 1 つに。 試合直前のエールが女子だけのものに生まれ変わりました。皆で歌う。 『負けないこと、投げださないこと、逃げださないこと、信じ抜くこと、だめになりそうなときそれが一番大事。』 親世代には懐かしいフレーズ … 子どもたちには新鮮なフレーズです。 シンプルにそれが一番難しく、そして一番大事な事なのだと本当に思います。 バスケットを通じて直向きで強いひとになってほしい。梅北ミニの願いが詰まっています。 そしてついに試合開始です。 7番が速い!上手い!しかし、『声と守り』をスローガンにしている梅北ミニ。 全員がナンバーコールを叫びチェックをし、経験者の 5 年生が必死でボールマンとして食らいつき、それでも抜かれたら即座にヘルプが飛び出しチームディフェンスで頑張りました。 今年度では、ずっと体力的な問題もあり女子にはハーフコートマンツーの指示を出していましたが、最初に経験者の 5 年生にオールコートマンツーの指示が出され、スローインから積極的にプレッシャーをかけるディフェンス指示がありました。 やはり突然の指示に途惑いとこれまでの癖でハーフまで戻ってしまう事もありましたが、そのつどコート上でメンバー同士が声を掛け合ってカバーをしている姿に頼もしさを感じました。 初心者だった 6 年生もこれまでは何処か試合中諦めたり、経験者に遠慮がちで頼って逃げてしまう様子が見られましたが、この大会では抜かれたら即座に全力で追いかけて相手のミスを誘ったり、隙あらばボールを取りに行き、リバウンドに飛び付いてと、これまでとはひと味もふた味も違う姿を見せてくれました。 皆の頑張りが実り、第4 Q には初めてコート上に 6 年生全員を揃って立たせてあげられました。 そして最年少の2年生。 まだまだ小さくて可愛い2年生が実は梅北ミニ女子の中...

選手権大会 女子交歓試合①

こんにちは、梅津北ミニです。 長らくブログの更新が滞ってしまいましたが復活します。   12 月 5 日(日)あやべ日東精工アリーナにて開催された 『京都 U12 選手権大会』の女子交歓試合に梅北ミニは参加しました。   これまで男女混合チームとして長らくやってきた梅北ミニですが、 6 年生男子が今年は多く在籍しており、長く続けて来た梅北ミニの主役になる年 本当の勝負をさせてやりたい。と今年度初めに男子トーナメント戦に挑戦する事が決まりました。   女子は 5 年生以下のメンバーだけでしたがこれまで男女混合チームの間ずっと男子メンバーとライバルとしてメンバー争いを続け共に活躍してきた子たちです。   男子の決断に対して『ずっと一緒に頑張って来た皆に挑戦させてあげたい!私らには来年もあるから、ちゃんと心から応援するっ!』と泣きながら今年を応援と努力の年にすると男子とコーチの背中を押してくれた女子メンバー。   コーチ陣は女子には出来るだけ練習試合を組んだりで経験を積ませてやれるようにしてやりましょうね。 と相談しながらも、たった6人のチームになかなか練習試合の相手も見付けられず女子の今後については不安と申し訳なさと悔しさの中で暗中模索していたところ、有難い事にサマー大会には久我シリウスさんと合同チームで参加させて頂け、梅北ミニ初の女子戦への参加が叶いました。 大会に出てみて一層試合経験の大切さを感じていた矢先、 6 年生が 4 名と2年生1名が入部してくれ女子も登録可能人数に届き各大会への挑戦権を得られ、この度ついに選手権大会の日を迎える事ができました。 6 年生全員が初心者で 7 月から始めたバスケットボールは、入部直後に 1 ヶ月間の緊急事態宣言による休部もあり、彼女たちが得られた練習機会は本当に限られた物でした。 それでも持ち前の明るさと素直さであっという間に皆が仲良くなり、僅か 5 ヶ月の間とは言え梅北ミニの精神を理解し、正々堂々とスポーツマンとして立ち居振る舞う事、真剣であることを恥ずかしがらない事、大きな声を出せるようになること、そしてバスケットボールを楽しむことを約束にみんなで力を合わせて堂々と戦ってくれました。